エチオピア(アディスアベバ)〜ブルキナファソ(ワガドゥグー)に向かう。
一週間ほど、アフリカエチオピアに来ている。
少しずつこっちの生活にも慣れてきた感じもしている、きてみて分かったのは東アフリカ、エチオピアはこの時期思ったより暑くな
いってことだ。今なんかは、肌寒さすら感じて少ない長袖を羽織っている。
これは、インドデリーから流れ着いた自分としてはかなりショックな出来事であった。
今僕は、ここでブルキナファソのVISA取得する手配を始めている。
アディスアベバにあるはずのブルキナファソ大使館を探すため、ホテルのロビーでネットを利用し、
大使館の電話番号と住所を調べているところ、大使館ホームページはあるのだが、どうやらここに書いてある旧住所から大使館はすで
に移転していると、ホテルのマネージャが僕に話してくれた。電話もしてみたがやはりそこも繋がらなかった。
しかたないので、マネジャーがTAXI会社に電話してくれ、
『ブルキナファソ大使館の新しい住所の方に行きたい。』と伝えてくれた。
ドライバーは『私たちはブルキナファソ大使館をもちろん知っているから大丈夫だ。』と言っているようで僕は一安心して、
ホテルロビーでその後TAXIを待っていた。
5分もしたらTAXIは現れ、ドライバーと共に大使館に向かったが、
行った先は案の定、旧ブルキナファソ大使館で、僕は『ここ違うんじゃ無いかな?』と言って、
また続けて、僕は『誰かに聞いてみてよー』と言うとドライバーはガードーマンに尋ね、
新たな場所をどうやら教えてもらっているようだ、それでようやくドライバーは自体に気がついたようで、
自分の車のハンドルをバンバンと叩いている。
それから気持ちを切り替え車を飛ばし、新しい大使館に向かった。
着いたのは時刻13時50分で、大使館は14時からお昼休みになるとホテルのマネージャが教えてくれていたので急ぎ足で、
大使館の門を潜り入り口の扉を開けた。
受付の処に女が1人、明らかに嫌そうな感じで僕を睨みながら向かい入れてくれた。
僕は彼女に『ブルキナファソのVISAが欲しいんです。』と言うと、受付の女は、即座に『あなたはブルキナファソのエアチケットを
持っているのかしら?それからブルキナファソ現地のホテルも予約してますか?』と当然の様に早口で言われた。
僕の答えはノーであった、、、よくよく考えてみればここ数年、自身でVISAというものを取っていなかった。
いつもうちの子に手配してもらっていたため、VISAの手続きの仕方に対し緊張感もなく、必要項目も忘れ気味であった。
ただ僕はエアチケットやホテルの下調べはしていた、しかし購入迄はしておらず、彼女にそー言われて当然と言えば当然なのだが、
1人戸惑った。そしてこの雰囲気だと今日VISAのスタンプをもらえる事は無さそうだな?!と状況を理解した。
そのあと僕はこー話した。『分かったよすぐにチケットもホテルも取るよ!だから僕に至急VISAをおくれよ。』
彼女はまずこう話した『大使館のアドレスにチケット、ホテルの詳細をメールしなさい。』と話し、
相変わらず無愛想にノートの端をちぎりメモを渡してくれた。
彼女は『そこに詳細を貼付けてくれれば、あなたにVISAを発行出来るわ。』と話した。
僕は『今日の夜にでも送るから。宜しく頼むよ。。。』と言った。
それでも心配な僕は、『その調子で行われればいつもらえるのかな?』と聞くとそれには、はっきり彼女は答えてくれなかった。
彼女が最後に言ったのは、『良いから明日の15時に大使館に再度来なさい。』とだけ言った。
だか仮に明日VISA取得、出来なかったら予約したエアチケット、ホテルはどうなるのだろう?!
と最悪のシチュエーションが、頭を過ったので僕はもう一度彼女に尋ねたが、彼女のその後の回答はなく、彼女は『はいはい、もう
お昼なんだから出って行って、私もう昼ご飯なんだからー。』と言われ僕は大使館を閉め出された。
大使館を出た僕は、納得のいかない感情を持ちながらも彼女の指示通り行う事以外はVISA発行の手続きの道はないと思っていた。
ここはあまり深く考えず、今晩メールをして明日再度大使館に来よう。
しばらく歩きながら、ふとエチオピアをもう出るのだからエチオピア産のコーヒー豆をおみあげで買おうと思い、
以前から調べていたアディスアベバの中心街にあるという老舗コーヒーSHOP、1935年創業とやらの(モニカコーヒー)に
行ってみようと今日の予定を立てた。
僕はキョロキョロしながら道端にいたちょうど知っていそうなお兄さんに『(モニカコーヒー)に行きたいのだけど、
この近くですよね?』と尋ねた。
彼はすぐに分かったようで、道を指差し『君にあの奥のあの大きい木が見えるかい?』と聞いてきた、
僕は『木ですか???』と少し拍子抜けした。それは木と街の風景がよく馴染んでいるし、木はいくつも生えているので、
どの木がはたして彼が指指しているのか僕は初め分からなかった。
疑問を持つ僕に構わず、彼は続けて当然のように『あれだよーあれだーーあの一際大きい木だよー』っと指差す。
僕は目をこすって探した。『あれかなー?!』と言う。『そうだ!あれだ、あの木だよ』と彼が言った。
僕からするとその木はそこまで目印になるほどの木でも無いのだが、彼からしてみればそれはよく分かる大きな木で目印だった。
僕もよくよくみると少しだけ他の木よりも葉っぱが多く大きかったとようやく気がついた。
その後も、道を彼らアフリカンに尋ねる度に、『おまえにあの大きな木が見えるか?』と定番のフレーズを繰り返し何度も聞いた。
初めは耳慣れないそのフレーズに戸惑ったが今では大分となれ、アフリカ人の目が大変よくて自然と共有しているのだなーと僕は感心
してしまっている。
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